書評(読書感想)

松下幸之助の名著『道をひらく』感想

こんばんは、Midnight HELLOです。

今日はパナソニックグルーブ創業者の松下幸之助さんの著作『道をひらく』の感想を書きたいと思います。

目次

感想まとめ

  • 人生に悩みや迷いがある人におすすめの一冊
  • 何かの決断を下す時に読みたい一冊
  • 若い人に読んでもらいたい一冊

著者紹介

松下幸之助

  • パナソニックグルーブ創業者
  • PHP研究所創設者
  • 1894年、和歌山県に生まれる
  • 1918年、23歳で松下電気器具製作所を創業
  • 1946年、PHP研究所を創設
  • 1989年、94歳で没

本の概要

本書のまえがきに以下の記載があります。

「本書は、PHP研究所の機関誌「PHP」の裏表紙に、これまで連載してきた短文の中から、百二十一篇を選んでまとめたものである。」

松下幸之助『道をひらく』より

つまり本書は、松下幸之助さんの当時(1968年頃)の思いを著したエッセイと言えます。

統一したテーマがある訳ではないものの、松下幸之助さんの人生論や仕事論、経営・国家に対する思いが記されています。

一点注意があります。
それは、本書の中に現在では使用が不適切とされる表現が含まれている点です。
故人である著者の本人の原文を尊重する観点から、そのまま掲載している旨の説明が巻末にあります。

感想詳細

僕は『道をひらく』の中の松下幸之助さんの考え方全てに同意する訳ではありませんが、書かれている内容の多くは、迷っている自分に対して道を示すものとなっていると思います。

本書の中に出てくる「謙虚」、「忍耐」という言葉は、現代からすれば古臭くも感じられます。

しかし、そのような言葉の中に、人生の本質があるようにも思います。

僕は過去の仕事の経験で、「辛抱しろ」とよく言われていたことがあります。
その経験から「忍耐」という言葉が嫌いになりましたが、松下幸之助さんが説く「忍耐」は、確かにその通りだと思える内容でした。

他にも本書の中に、悩み多き現代だからこそ、読んで欲しい言葉があります。

最後に本書の中で、僕が特に心に残った文章を引用したいと思います。

「進むもよし、とどまるもよし。要はまず断を下すことである。」

松下幸之助『道をひらく』より

上記の言葉が、モヤモヤしていた自分の心を晴れやかにするきっかけになりました。

もし最近悩んでいることがあって、決断を下すことができてない人には、おすすめの一冊と言えます。

なお本書の続編と言える、『続・道をひらく』もありますので、気になる人はチェックしてみて下さい。

それでは、素敵なMidnightを!